BBが外れないので工具をハイトルク化して外した
要約
- 中古で買ったフレームに組み付けられている BB がどうしても外せない
- 工具の柄の部分を延長してハイトルク化し、どうにかこうにか外すことができた
中古フレームの BB 部
現行じゃないフレームが欲しい時は、ほとんどの場合、中古市場で探すしかないです。 そして中古でフレームを入手すると、何かしらのパーツが組み付けられたままということが往々にしてあります。
もちろん入手前に
- 固着が無いか
- クラックが無いか
を確認するのですが、最も確認してもらい難いのがボトムブラケット、BB です。
取り外しにシートポストなどと違って六角レンチ以外の専用工具が必要なため、確認依頼をしても「ご自身で外して確認をお願いします」と返答されてしまうことが度々起こります。 それでもどうしても欲しいフレームだとエイヤッと思い切って買うことになるのですが、組付け時にこのBB部と向き合うことになります。
中古購入したフレームから BB が外れない
最近購入したフレームには SHIMANO の Hollowtech II (ホローテック II) のクランク、BBが取り付けられたまま出品されていて、「この状態から "BB 開けて" って言い難いよな…」ということでそのまま購入。 スクエアテーパーなクランクを使いたい自分は BB 取り外しと向き合うことになりました。
保有している工具 TL-FC32 を使って外していきました。
左クランクのボルトを緩めて外し、露出したクランクシャフトをプラスチックハンマーでコンコンと叩き出してクランクを外しました。 その後に BB を外していくのですが、どうしても BB 左側が外れない…
この TL-FC32、柄の部分も金属板になっており、力をかけると手が痛いです。 また、フック部に間隔が開いていることもあり、滑って BB 側の取っ掛かりをナメてしまいそうです。(実際、少しナメた)
1h ほど悪戦苦闘しましたが、諦めてショップに持っていこうと考えていました。
ショップの人が硬い BB を外す方法
諦めつつ、寝る前に「ホローテック BB 外れない」で検索していると以下の動画を見つけました。
これは
- BB 外し工具の柄に金属パイプを取り付けてハイトルク化することで硬い BB を外す
という内容になっており、まさに自分の状況と同じ場合の対処法でした。 これを自分でもやってみてからショップに持っていこうと決断しつつ、就寝。
工具のハイトルク化 → BB 外れた
このためだけに金属パイプを購入して運ぶのは、フレームをショップに持ち込むのと同じくらい労力がかかります。
さて何か代用品は無いかな~と考えていると D.I.Y で余った L 字アングルが目に付きました。
幸い TL-FC32 の柄は先程も書いたように金属板になっており、更に穴が開いています。 この穴に L 字アングルをボルト固定してみると、柄を延長できた上に、力をかける部分が L 字の平面になり、思いっきり力がかけられそうです。
ナメないようにしっかりはめ込んで L 字アングルの面となる部分に体重をかける、すると「パキン!」とちょっと嫌な音がして BB が回りました。やった。
取れた BB を見てみるとネジの溝に茶色いものが発生していました。 フレームはアルミで BB もアルミだと思うんですが、これは錆なのでしょうか?
ともあれ、工具の柄を L 字アングルで延長することでハイトルク化し、硬く固定されている BB を外すことができました。やれやれ。